しょうろうかぜ
精霊風は姿なき風として語られ、触れた者に急な悪寒や発熱、立ちくらみをもたらすとされる。盆の十六日の朝に吹くという時期性が重視され、ここでいう精霊は先祖や無縁の死者の霊のことで、帰幽と送魂の境に現世を渡る霊気を運ぶ風と理解される。五島では当日、墓や墓道を避け、外出を控える忌みが徹底される。壱岐では病を風の憑き物と見なし、墓場由来を死霊風、生者の怨み由来を生霊風と名づける例がある。各地の魔風信仰と同系で、季節の疲労や突風など自然条件が民間の説明枠組みと重なり、霊障として語り継がれてきた。妖としての能動的悪意は語られず、期日と場を誤る人に災が及ぶというタブーの形で戒める役割を持つ。
無感情・無差別
盆時期に近づかぬ者と相性良、虚弱者・疲労者に不利
評価スコアと信頼度を可視化
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盆のタブーを守ること, 屋内での静養と体力回復, 強い日差しを避けるなどの用心