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正吉河童
しょうきちかっぱ
カテゴリ
水の怪
性格
起源
豊後国(日田郡竹田村、現・大分県日田市周辺)
正吉河童
しょうきちかっぱ
基本説明
豊後国に伝わる河童譚で、日田郡竹田村の少年・正吉が河童と相撲を取ったことから祟りを受けたとされる。『川太郎伝』(寛永期)や『日田郡誌』等に河童の所業として類話が見られ、河童の相撲好み・憑依・祟り鎮めの祈祷など、九州の河童観をよく示す。名称「正吉河童」は後年の整理で用いられる呼称。
民話・伝承
正吉は川で悪戯する何者かを懲らしめたのち、夜半に川へ誘われ、多数の子河童と相撲を続けたという。家人が連れ戻すも、正吉は目に見えぬ相手と取っ組み合うように暴れ、河童憑きと見なされた。郷義弘の銘脇差を側に置くと怯え、退けると再び騒ぐため、修験の祈祷を施すと鎮まったと伝える。