しゃみちょうろう
鳥山石燕の『百器徒然袋』を典拠とする図像的伝承に基づく解釈。長年の使用で魂を帯びた三味線が、法衣風の衣や杖を思わせる意匠で老僧めく姿に擬せられる。諺「沙弥から長老にはなられず」の語呂と、芸道は段を踏むべしという教訓が重ねられ、器物を粗略に扱う戒めも含意される。月岡芳年の錦絵に類像が見られ、後世の妖怪事典では付喪神の代表例として紹介される。固有名の個体怪談は乏しく、主に絵画・版本を介して広まった系譜に属する。
諷刺的・老成
芸事に励む者とは通じやすいが、無作法には厳しい
評価スコアと信頼度を可視化
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粗雑な修理や弦の断絶で力を失うとされる, 水濡れによる劣化には脆い