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三味長老(しゃみちょうろう)

基本説明

鳥山石燕『百器徒然袋』に描かれる器物の妖怪。長年名人に使われた三味線が打ち捨てられ、齢を経て精霊を宿した姿と解される。解説には「沙弥から長老にはなられず」の諺が引かれ、沙弥(しゃみ)と三味線(しゃみせん)の掛詞や『徒然草』の「不堪の芸」への言及が見られる。楽器の霊性と芸の熟成を諷刺的に表した付喪神の一例。

民話・伝承

特定の土地起源よりも絵巻・画集に基づく伝承が中心。石燕の画図と詞書が原拠で、使い古しの三味線が年を経て化すという付喪神観が示される。近代以降の妖怪事典や錦絵にも踏襲され、月岡芳年が類例を描き、水木しげるも長年月を経た三味線の化生と解説する。個別の口承や怪異談は不詳で、主に図像伝承として伝えられる。

妖怪カード2

三味長老 を様々な画風のカードで

カード一覧

徹底解説

鳥山石燕の『百器徒然袋』を典拠とする図像的伝承に基づく解釈。長年の使用で魂を帯びた三味線が、法衣風の衣や杖を思わせる意匠で老僧めく姿に擬せられる。諺「沙弥から長老にはなられず」の語呂と、芸道は段を踏むべしという教訓が重ねられ、器物を粗略に扱う戒めも含意される。月岡芳年の錦絵に類像が見られ、後世の妖怪事典では付喪神の代表例として紹介される。固有名の個体怪談は乏しく、主に絵画・版本を介して広まった系譜に属する。

妖怪設定

この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。

妖怪タイプ
伝統妖怪
カテゴリ
付喪神・骸怪
レアリティ
稀少
性格
諷刺的・老成
相性
芸事に励む者とは通じやすいが、無作法には厳しい
能力・特技
音曲を誘う(夜更けに絃の響きを立てるとされる)芸道精進を促す示唆を与えると解釈される古器物に霊性を喚起する象徴性
弱点
粗雑な修理や弦の断絶で力を失うとされる, 水濡れによる劣化には脆い
生息地
座敷, 楽屋, 蔵

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