
民俗伝承準拠
覚心を読む山中の獣・覚
さとり
山野の怪🏞️ 飛騨・美濃の深山, 富士山麓, 中部・東北・中国・九州の山間
詳細説明
石燕『今昔画図続百鬼』の記事と、和漢の博物誌的記述に見られる猿状の怪を参照した像。深山の獣道に現れ、杣人や旅人の心を即座に察して口に出し、相手の挙動を見極める。本質的に人害を好まず、危難を悟れば素早く退くという性格づけは石燕本文に合致する。民話においては、語り手の地域によって姿は猿・山男・天狗・狸などへと置換されるが、核は「心読み」と「不意の物音に退く」という二点に集約される。心読みは相手の思念を鏡のように映して反復するもので、挑発よりも警告に近い。山中の静寂で相手の気配を読み、焚火の爆ぜや木片の跳ね返りなど、人の予期しない偶発に脆い点が語られる。名称「覚」は「玃」との通仮の影響が指摘され、読みの転訛から独立の妖怪像が定着したと理解される。伝承は中部から関東・東北・中国・九州に及び、山の境界で人と異界の距離を量る存在として語り継がれた。
性格
用心深く、人を試すが執拗ではない
相性
山仕事や旅人に関心を示すが、敵意には敏感
能力・特技
⚡ 人心を察して即座に言い当てる⚡ 人語を解して応答する⚡ 危険を先読みして退避する
弱点
思いがけない大きな音や不意の出来事, 相手の思考外の偶発性
診断評価
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