夜に首がのびるろくろ首
ろくろ首*[くび]は夜になると首がにょきにょき伸びる妖[よう]怪[かい]です。昼[ひる]間[ま]は普通の人*[ひと]として生活しています。
むかしむかし、日本のある世界には、ろくろ首*[くび]という妖[よう]怪[かい]が住んでいました。昼[ひる]間[ま]は普通の人と同じように、毎日を楽しく過ごしていましたが、夜になると不思議なことが起こりました。
ある夜、ろくろ首の首が急に長く伸び始めました。びっくりした彼は、鏡に映る自[じ]分[ぶん]を見て、少し困ってしまいました。「どうしよう」と考えながら、長くなった首で夜の町を見[み]渡[わた]してみました。
ろくろ首は、夜の町を見ていると、ある家の中で涙を流している小さな女の子に気づきました。どうやら、彼女は迷子になったウサギを探しているようです。ろくろ首はそのウサギを見つけ、女の子に届けてあげました。
女の子はウサギと再会できて、とても喜びました。その様子を見て、ろくろ首も嬉しい気持ちになりました。次の日、町のみんなが感謝の言葉をろくろ首に伝え、彼のことを友だちと呼ぶようになりました。ろくろ首は、昼も夜もみんなと楽しく過ごすことができました。
ろくろ首の首は夜にだけ伸びます
昼間は普通の人の姿で過ごしています
実はとても優しくて、町の人々に親しまれています
この物語から、困っている人を助けることの大切さを学べます。思いやりの心を持つと、みんなが幸せになれます。
夜に出歩くときは、大人*[な]と一*[いっ]緒に行きましょう。
このページは3-12歳のお子様におすすめです
🎨 かわいい妖怪と一緒に楽しく学ぼう!