冷蔵守れいぞうもりのひみつ

はじまり

ある日、都市としの*集合[しゅうごう]住宅じゅうたくに住すんでいるさくらちゃんは、台所だいどころで不思議ふしぎな音おとを聞ききました。冷蔵庫れいぞうこに貼はりついている磁石じしゃくが、少すこしずつ動うごいているように見みえます。

ある日ひのできごと

• さくらちゃんは気きになって磁石じしゃくを見みていました
• 突然とつぜん、磁石じしゃくがぴかぴかと**光[ひか]り、冷蔵守れいぞうもりが現あらわれたのです

冷蔵守れいぞうもりは、小ちいさくて可愛かわいらしい見みた目めをしていました。さくらちゃんが驚おどろいていると、冷蔵守れいぞうもりは優やさしく話はなしかけてきました。

"私わたしは冷蔵守*[れいぞうもり]。この家いえを守まもっているんだよ。でも、ときどき人ひとの記憶きおくや食欲しょくよくをうっかり吸すっちゃうんだ。ごめんね。"

大だい冒ぼう険けん

ある夜よる、さくらちゃんは冷蔵守れいぞうもりと一緒いっしょに家いえの中なかを探検たんけんしました。二人ふたりは、冷蔵庫れいぞうこの中なかにある食材しょくざいを確認かくにんし、買かい置おきの忘わすれ物ものがないか探さがしたりしました。

さくらちゃんは、冷蔵守れいぞうもりのおかげで、大人おとなたちが忘わすれがちな食材しょくざいや約束やくそくを思おもい出だす手助てだすけをすることができました。

結けつび

さくらちゃんと冷蔵守れいぞうもりは大おおの仲良なかよしになり、毎晩まいばん一緒いっしょに家いえの中なかを見回みまわりながら、小ちいさな楽し[たのし]みを見みつけるようになりました。それ以来、冷蔵庫れいぞうこの磁石じしゃくが動うごいたり、何なにかを忘わすれてしまったりすることはなくなり、家族かぞくみんなが幸しあわせに暮くらせるようになりました。