らじょうもんのおに
羅城門や都の辺境に現れる鬼として武士の武威を際立たせる存在。中世軍記・能楽により舞台や細部が異なる複数の語りが伝わるが、核心は「武者が門(あるいは橋)で鬼と一騎打ちし、腕を落とす」点にある。腕は不浄と霊威の象徴として扱われ、後日の奪還譚と結び付く。茨木童子との混交は近世以降の整理過程で強まり、名や場所の転位が生じたが、総体として都の境域にひそむ異界的脅威を体現する。図像では鉄杖・角・赤黒い肌、乱髪で描かれ、荒天や黒雲の演出が定番。武家譚・能楽・絵巻に根ざした表象が現在まで影響している。
猛々しく執念深いが、時を待つ狡知を備える
勇士・武芸者と相克し、都人を畏れさせる
評価スコアと信頼度を可視化
詳しい相性診断は下記のテストで確認できます
名刀による一撃や法力に屈する, 斬り落とされた腕を封じられると力が削がれる