おおかぶろ
石燕本来の図像解釈に基づく大禿。実体的怪異というより、遊里の禿や菊慈童の図像を借りた諷刺的キャラクターとして構成される。菊文様の振袖は長命譚や隠語連想を喚起し、剃り上げた頭部は童形と老衰像の倒錯を示す。那智山・高野山への言及は修道の規範と破戒の矛盾を示す比喩で、画中の大柄な童姿は観者に逆説的な不気味さと可笑しみを与える。史料上、特定の能力や害益は記されず、出没地も画面内に限定される。後世の「大かむろ」とは名称が似るのみで別系統。
寡黙・中性的
風刺・寓意を理解する者と相性が良い
評価スコアと信頼度を可視化
詳しい相性診断は下記のテストで確認できます
具体的伝承の欠如により性質を断定できない, 他妖怪との混同が生じやすい