
大入道見上げて伸びる巨僧・大入道
おおにゅうどう
詳細説明
大入道は「巨きさ」と「睨み」に本質があると整理される。姿は入道髷を結った坊主風から輪郭の曖昧な影法師まで幅があり、夜道・寺社境内・峠や湖畔など境界的な場所に現出する。見る者の視線を誘い、見上げた刹那に高さを増して威を示す類型がしばしば語られる。正体については各地で説が分かれ、動物の化生、古い石塔・巨岩の霊、あるいは正体不明の怪異として記録される。害をなす例では睨まれて倒れる、後に熱発するなどの話型が見られる一方、阿波の事例のように労を助ける半ば守護的相でも語られる。対処は、恐れずに目を逸らさぬ・矢や数珠で威を破る・正体(化け手)を突き止め退けるなど、在来の怪異退散の方法に準じる。史料上は名称が大坊主・大入道等と混称されることがあり、個別の土地ごとの語りに即して理解するのが妥当とされる。
出典情報
種類全体の出典reference
妖怪事典
著者: 村上健司
年代: 2000
出版社: 毎日新聞社
種類全体の出典primary
大入道山車(四日市祭・諏訪神社祭礼)
著者: 四日市市
年代: 文化2年(1805年)製作と伝わる
出版社: 四日市市(市指定有形民俗文化財)
種類全体の出典reference
綜合日本民俗語彙
性格
寡黙で威圧的(地域により善悪相半ば)
相性
驚かせに動じぬ者・信心深い者と相対して力を失うとされる
能力・特技
弱点
恐れない態度に勢いを失う, 正体を見破られると消える, 弓矢や祈祷などの退散法に弱い
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
2.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
睨みや脅かしで人を卒倒させる
変化適応
2.0high: 化 low: 定
📝 メモ
動物や石塔の化生として語られる
夜話度
2.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
夜道や怪火を伴う出現が多い
情の深さ
-1.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
個人への情より正体不明の威圧が中心
結界強度
1.0high: 律 low: 流
📝 メモ
峠・寺社・村外れなど境界に出る
表舞台圧
3.0high: 表 low: 影
📝 メモ
見上げるほど巨大化して威圧する
妖怪相性診断
喜び
2.0喜びと楽しさの程度
📝 メモ
喜悦・愉楽の表現は乏しい。脅かしに快楽性が暗示される程度。
怒り
6.0怒りの激しさの程度
📝 メモ
睨みで倒す・威圧するなど攻撃的側面。常時激昂というより威の誇示が中心のため中高程度。
慈悲深い
2.5慈悲深さの程度
📝 メモ
明確な情け深さの語りは少ない。利他的行為は副次的で、意図的な慈悲とは解しにくい。
憂鬱
4.0憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
静かな威圧や影法師の像に陰鬱さはあるが、明確な憂愁性は語られない。
静寂
5.0内なる平静の程度
📝 メモ
寡黙で動じにくい像は平静さを帯びる一方、威し立てる行動で中庸に留まる。
いたずら好き
4.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
嚇かし・見上げさせる見世物性や“覗けば脅かす”は悪戯的。ただし本質は威嚇で過度に陽気ではない。
やさしい
2.0やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
基本は威圧・脅かしの怪で、親和的描写は稀。阿波の“搗いてくれる”事例がわずかな加点要素。
厳格
6.5厳格で真面目な程度
📝 メモ
威圧的・畏れを以て退散する型、信心や不動心に屈するなど“戒め”の機能が強い。
守護的
3.5他者を守る傾向
📝 メモ
基本は驚かし・害。だが阿波で労を助ける、古鼬や大獺退散に絡む伝承があり限定的守護性が見られる。
神秘的
8.5神秘的で不思議な程度
📝 メモ
正体不詳が多く、化生・石塔・巨岩霊など諸説。夜道や境界に現れ巨体化する性質も神秘性を高める。
霊性の深さ
7.5精神的境界の深さ
📝 メモ
寺社・境界に出現し、石塔・巨岩・怪火と結びつく。信心や祈祷で制される関係性も霊的深度を示す。
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