
入内雀清涼殿の供御食い・入内雀
にゅうないすずめ
詳細説明
入内雀は、個人の怨恨が小禽の姿をとり宮中へ出入りする例としてしばしば引かれる。清涼殿の供御に触れる行状は、禁域侵入と食穢の不吉を象徴し、朝儀の秩序を乱すものとして恐れられた。陸奥へ配流された実方の境遇と、都への未練が怪異化したと受け止められ、災厄や作害の原因解釈にも用いられた。勧学院での夢告と雀塚の建立は、怨霊を仏事で鎮める中世以来の手続きを示す。実在の雀の渡来・群行と季節の作害が背景にあり、来訪する小鳥を魂の依代とみなす観念と結びついて伝承が定着した。伝承は諸記録に散見するが、細部や年代には異同があり、詳細は不詳とされる部分も多い。
出典情報
種類全体の出典primary
今昔画図続百鬼「逢魔時」
著者: 鳥山石燕
年代: 安永8年(1779)
出版社: 江戸東京博物館所蔵・国文学研究資料館国書データベース
性格
執心深く、帰京への念が強い
相性
宮廷・供御に関わる場を好むが人に災いを及ぼす
能力・特技
弱点
読経・供養による鎮魂, 塚を築き弔うことで鎮まる, 禁域の警戒が強い時は現れにくい
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
診断評価
妖怪バウンダリー・タイプ指標
いたずら濃度
2.0high: 戯 low: 護
📝 メモ
供御を食い尽くし作物害も負う
変化適応
2.0high: 化 low: 定
📝 メモ
人の霊が雀に転じる
夜話度
0.0high: 夜 low: 昼
📝 メモ
夜の怪というより宮中侵入と霊鳥化の話
情の深さ
3.0high: 縁 low: 境
📝 メモ
藤原実方の帰京への怨念と執心が核
結界強度
0.0high: 律 low: 流
📝 メモ
内裏や塚に縁はあるが鳥として出入りする
表舞台圧
-1.0high: 表 low: 影
📝 メモ
小さな雀として禁中に紛れ込む
妖怪相性診断
喜び
1.2喜びと楽しさの程度
📝 メモ
喜悦の表現はなく、怨恨・未練が基調。
怒り
7.2怒りの激しさの程度
📝 メモ
左遷の恨みと禁域侵入・供御を食い尽くす行為は怒りの発露として解釈可能。
慈悲深い
2.0慈悲深さの程度
📝 メモ
慈悲は乏しいが、読経を求め供養で鎮まる点にわずかな救済志向が見える。
憂鬱
8.0憂鬱で思慮深い程度
📝 メモ
都への未練、失意の死と怨念が中心で憂いが濃い。
静寂
3.0内なる平静の程度
📝 メモ
鎮魂後は静まるが、基本は不穏。静けさは限定的。
いたずら好き
2.5いたずら好きで活発な程度
📝 メモ
雀という小禽は軽妙さの連想はあるが、実態は怨霊性が強く悪戯的ではない。
やさしい
1.5やさしく親しみやすい程度
📝 メモ
怨霊起源で供御を荒らし災いを及ぼす存在。親和性や温和さは低いが、供養で鎮まる点を考慮し最低点よりは上。
厳格
4.0厳格で真面目な程度
📝 メモ
規範性・規律を示す描写は乏しいが、禁忌や宮廷秩序を侵犯する存在としての対照性から中低程度。
守護的
1.0他者を守る傾向
📝 メモ
守護ではなく不吉・作害の象徴。人や場を守る振る舞いは記されない。
神秘的
7.8神秘的で不思議な程度
📝 メモ
怨霊が雀に化す変化、禁中侵入、夢告と塚の伝承など神秘性が強い。
霊性の深さ
7.5精神的境界の深さ
📝 メモ
怨霊譚、夢告、読経供養、塚の建立と鎮魂儀礼が重層的で霊的位相が深い。
恋愛妖怪体質診断
執着度
8.4密着型(高)↔自由型(低)
📝 メモ
“帰京への念”“執心深い”と明示され、宮中・供御に固着。死後も都に執着し現れるため密着度は高い。
恋愛スタイル
6.5積極型(高)↔受動型(低)
📝 メモ
禁域へ自ら侵入し供御を食い尽くすなど能動的行動が目立つ一方、夢告で僧に読経を求めるなど間接的・依頼的側面もあり中高程度の積極性。
感情表現
7.2直球型(高)↔ツンデレ型(低)
📝 メモ
清涼殿での露骨な食害という形で意思を示すのは象徴的ながら直接的。婉曲な駆け引きよりも行為で示す“直球”寄り。
衝突対応
7.8正面突破型(高)↔回避型(低)
📝 メモ
怨念をもって禁域へ踏み込み秩序を乱すなど正面から衝突する振る舞い。供養で鎮まるまで回避せず、直接的対立傾向が強い。
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