入内雀
一般
伝統妖怪

入内雀

にゅうないすずめ

又称・別名

実方雀(さねかたすずめ)

カテゴリ

動物変化

性格

起源

山城国(京都)

基本説明

平安中期の歌人・藤原実方の死後、その怨念もしくは霊が雀と化し、内裏の清涼殿に入り台盤の飯を食い尽くしたと伝えられる怪鳥。人々はこれを「入内雀」あるいは「実方雀」と呼び、内裏へ侵入する不吉の徴と畏れた。農作物を荒らす害も語られ、実方の京への執心と左遷の恨みが形を成したものとして記録される。

民話・伝承

実方は殿上での不行跡により陸奥へ下されたのち失意のまま没した。訃報と時を同じくして、清涼殿に雀が来て台盤の飯を平らげる噂が広まり、これを実方の霊とみなした。また勧学院の観智上人の夢に雀が現れ、誦経を求めたという。翌朝境内で雀の死骸が見つかり、上人は塚を築いて弔った。この塚は後に雀塚と称され、供養が続けられたと伝わる。

徹底解説

入内雀 入内雀(伝統譚)

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