夜よるの不思議ふしぎなももんがあ

はじまり

むかしむかし、ある静しずかな村むらの中なかに、ももんがあと呼よばれる不思議ふしぎな妖よう怪かいがいました。この妖よう怪かいは夜よるになると、村むらの家いえの窓まどや二に階かいから現あらわれて、人ひと々びとを驚おどろかせるのです。

ある日ひのできごと

ある夜よる、村むらの子こ供どもたちは星ほしを見みるために家いえの外そとに出でていました。その時とき、ももんがあが現あらわれて、子こ供どもたちを驚おどろかせました。でも、子こ供どもたちは怖こわくありませんでした。ももんがあは実じつは優やさしい心こころを持もっていることを知しっていたのです。

大だい活かつ躍やく

子こ供どもたちは、ももんがあに話はなを聞ききました。「どうして夜よるになると現あらわれるの？」と。ももんがあは答こたえました。「私は、夜よるの静しずかな時間じかんが好すきなんだよ。星ほしを見みるのも楽し[たの]しいんだ。」

ももんがあは、子こ供どもたちに星ほしの名前なまえを教おしえてくれました。子こ供どもたちは、ももんがあと一緒いっしょに星ほしを見みて、楽たのしい時間じかんを過すごしました。

結けつ末まつ

その後ご、ももんがあは村むらで人気にんき者ものになりました。夜よるになると、子こ供どもたちはももんがあに会あいに行いき、星ほしを見みながら楽たのしい話はなしをしました。村むらの人ひと々びとは、ももんがあが優やさしい妖よう怪かいであることを知しり、安心あんしんして暮くらしました。