ふしぎな毛け羽う毛け現げんの秘密ひみつ

はじまり

むかしむかし、ある村むらに住すむ小ちいさな女おんなの子こ、かなちゃんがいました。かなちゃんは、いつも不思議*[ふしぎ]な話はなしを聞きくのが大好だいすきでした。

ある日ひ、かなちゃんはおばあさんから妖[よう]怪[かい]の話はなしを聞ききました。それは毛け羽う毛け現げんという妖[よう]怪[かい]のことでした。

ある日ひのできごと

かなちゃんは、毛[け]羽[う]毛[け]現[げん]を見みてみたいと考かんがえました。彼女かのじょは、家いえの床下ゆかしたにある湿[しっ]気[け]のある場所ばしょに行いってみることにしました。

• 小ちいさな光ひかりがキラキラと光ひかっていました。
• かなちゃんはそっと近ちかづきました。

大[だい]発[はっ]見[けん]

その光ひかりの先さきには、なんと毛けむくじゃらの毛[け]羽[う]毛[け]現[げん]がいました！毛[け]羽[う]毛[け]現[げん]は、かなちゃんに気きづくと、ちょっと恥はずかしそうに笑わらいました。かなちゃんは、毛[け]羽[う]毛[け]現[げん]とお話はなしを始はじめました。

毛[け]羽[う]毛[け]現[げん]は、実じつは悪わるい妖[よう]怪[かい]ではなく、湿[しっ]気[け]が好すきなだけだと知しりました。そして、病びょうをもたらすというのは誤[あやま]解[ちが]いで、むしろ周まわりを見[み]守[まも]っているのだとわかりました。

友ともだちに

かなちゃんは、毛け羽う毛け現*[げん]と仲なか良よくなり、たまに彼かれの住すむ場所ばしょを訪たずれて遊あそびました。毛け羽う毛け現げんは、かなちゃんに不思議ふしぎな話はなしをたくさん聞きかせてくれました。

結けつび

毛け羽う毛け現げんは、結局けっきょく村むらのみんなに好すかれるようになり、みんなが安心あんしんして暮くらせるようになったのです。