ガジュマルとけんむんのふしぎな友だち
奄美**[み]群**[ぐん]島に住む妖怪のけんむんは、ガジュマルの木に住む優しい精霊です。夜、光を放ち漁を手伝います。
むかしむかし、奄美群島のガジュマルの木*[き]に住む妖[よう]怪[かい]、けんむんがいました。けんむんは、海と山を行き来しながら、森の中で楽しく暮らしていました。
ある日、小さな男の子、大ちゃんがガジュマルの木の下で迷っていました。大ちゃんは、とても心[こころ]細[ぼそ]くて泣いていました。すると、ガジュマルの木からけんむんが現れたのです。
けんむんは優しい声で言いました。「どうしたの、大[だい]丈夫[じょうぶ]?ここはぼくの大事な場所だよ。何か手伝うことがあるかな?」
大ちゃんは「家に帰れなくなったんだ」と泣きながら言いました。けんむんは大ちゃんを元気づけるために、夜の光を見せることにしました。けんむんは大きなガジュマルの木を照らし出し、夜の海を明るくしました。
その光を見て、村の人々が大ちゃんを探しにやってきました。けんむんが大ちゃんと一緒にいるのを見つけた村の人々は、すぐに安心しました。けんむんは、村の人々と大ちゃんが無事に家に帰れるように見送りました。
それからというもの、村の人々とけんむんは、友だち*になりました。ガジュマルの木はいつもみんなを見守っています。けんむんは人を助ける妖怪として、村で大切にされ続けたのです。
けんむんは相撲で、人と遊ぶのが大好きです。
ガジュマルの木に住んでいるため、木を伐ると祟りが起こると言われています。
けんむんは魚の目玉が好きで、漁を手伝うこともあります。
この物語から、迷っている*人[ひと]を助*[たす]けることの大切さを学べます。優しさと思いやりの心を持つことで、誰もが幸せになれるのです。
森で遊ぶときは大人*[な]と一*[いっ]緒に行きましょう。
このページは3-12歳のお子様におすすめです
🎨 かわいい妖怪と一緒に楽しく学ぼう!