いわなぼうず
江戸期記録や各地の昔話に見える岩魚坊主像に準拠。老いた岩魚が僧形に化けて現れ、釣り人に声をかける。寺領や淵の主を理由に節度を促すことが多く、施しを受けると静かに去る。のちに大岩魚として釣られ、腹から施しの飯や餅が現れて正体が知れる。背景には淵や川の主を敬う信仰、ウナギなど水の神格と通底する思想がある。地域により無害・教訓的な型、死毒を帯びる警告型、堤防決壊を身を挺して防ぐ救済型が併存するが、いずれも水域と生業の境を守る民俗的規範を象徴する存在と解される。
穏やかだが人の殺生をいさめる寡黙な性
水辺を敬う者と相容れ、乱獲する者と相克
評価スコアと信頼度を可視化
詳しい相性診断は下記のテストで確認できます
乱獲や根流しへの怒りを招くと姿を現すのみで抗わない場合がある, 陸上では動きが鈍い