ほっすもり
鳥山石燕『百器徒然袋』に拠る払子の付喪神像を基準とする。天蓋の下で結跏趺坐の相を示し、法具としての清浄と、長年の用いにより宿った精の静けさを備える。禅的象徴性が強く、「狗子仏性」の示唆により、有情・非情を越えて仏性が顕れるという思想が背後にある。中国で払子は魔障を払う具と伝えられ、その観念が「成仏を妨げるものなき法具の精」という理解につながると解される。器物怪でありながら、他の百器と比べて荒立つ所業は語られず、端坐して自性を観ずる姿が強調される。寺院内の堂宇・僧房・仏具蔵など、法具の集う場に現れる図像的記憶が主で、具体の土地伝承は限定的である。
静謐・厳粛
僧具や仏堂に縁深いものと調和
評価スコアと信頼度を可視化
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粗雑な扱いを受けると霊性が曇る, 湿気や黴に弱く形を損ねる