払子守
一般
伝統妖怪

払子守

ほっすもり

カテゴリ

付喪神・骸怪

性格

起源

江戸時代・絵巻由来

基本説明

払子守は、禅僧が用いる払子に精が宿ったとされる付喪神。鳥山石燕『百器徒然袋』に、天蓋の下で結跏趺坐し坐禅する姿として描かれる。石燕は禅の公案「狗子仏性」を引き、払子にも仏性が顕れるとの連想を示した。長年用いられた法具が霊威を帯び、静坐して成仏を志す姿として表象されるのが特徴である。

民話・伝承

江戸の絵画資料に見え、室町の『百鬼夜行絵巻』系譜の器物妖怪表現を踏まえる。石燕は九年の坐禅伝説(達磨)を想起させる文言で、長年使われた払子に精が宿る旨を記す。後世の解説では、使い古しの払子が夜に舞うとも紹介されるが、地域固有の口承は特定されず、主に絵画と注記を通じて語られる類型である。

徹底解説

払子守 石燕図像準拠

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