はじまり
むかしむかし、*佐渡という*島[しま]に団三郎狸という、たいへん*不思議[ふしぎ]な化け狸が住んでいました。
団三郎狸は、いつも友達の狸たちと楽しく遊んでいました。
ある日のできごと
ある日、村の人[ひと]々[びと]が困っているのを見た団三郎は、何か助けたいと思いました。
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夜になると、団三郎は森の中で木の葉を拾い、幻で金に変えて村の人[ひと]々[びと]に渡しました。
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翌朝、村の人[ひと]々[びと]はびっくりしましたが、どこからか本[ほん]物[もの]の金が現れ、みんなを喜ばせました。
大[だい]活[かつ]躍[やく]
ある日、村人の一人がお金に困っていると、団三郎は二つ岩大明神としてその人を助けることにしました。
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困っている人が金を借りたい時は、借用書を書いておけば、翌朝には本[ほん]物[もの]の金が置かれていました。
このようにして、団三郎は多くの人[ひと]々[びと]を助け続けました。
終わりに
団三郎[だんざぶろう]狸[たぬき]の優しい心は村人たちに伝わり、みんなから信仰の対象となりました。
豆知識
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団三郎は佐渡を守るために狐を追い払いました。
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木の葉を金に見せかけて買い物をする話が有名です。
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二つ岩[ふたついわ]大明神[だいみょうじん]として祀られています。
教訓
この物語から、優しい心と助け合う大切さを学べます。困っている人を見たら、勇気を持って助けることが大切です。
安全[あんぜん]注意[ちゅうい]
森や夜道で遊ぶときは、必ず大人と一緒*[いっしょ]に行きましょう。
推奨年齢
3-12