だんざぶろうだぬき
佐渡に伝わる化け狸の総大将。狢とも呼ばれ、蜃気楼や幻を用いて人を惑わし、木の葉を金に見せかけて買物をしたと語られる。自らの穴居に幻をかけ豪奢な屋敷に見せ、人を招いたともいう。一方で困窮者に金を貸し、借用書を置けば翌日には金が置かれたという話も伝わる。後に相川の二つ岩大明神として祀られ、信仰の対象となった。
夜道で壁や行列の幻を見せ、人を驚かす話が多い。木の葉を金に見せて支払い、翌朝には正体が露見する類型が知られる。佐渡に狐が少ない理由を、団三郎が狐を海上で退けたためとする説話もある。人に化け医者にかかった話や、農夫との機知比べに敗れて以後は人を化かすのを控えたという伝えが各地で記録されている。
団三郎狸は佐渡の狸の総大将として語られ、化かしの妙と在地社会との結びつきが特徴である。幻術は蜃気楼や行列・壁の出現など視覚的な攪乱に及び、夜道や峠、海辺での遭遇譚として流布する。一方で困窮者への貸金譚は、相川の鉱山町文化と結びつき、借用書を介した応答という民間信仰的な契約観を示す。住処は下戸村の穴倉とされ、そこに幻を張って屋敷に見せたと語られる。狐追放譚は地域の動物相の説明譚として位置づけられ、狐と狸の術比べ、行列見物の禁忌、口承の機知比べなど複数の説話型が重なる。やがて二つ岩大明神として祀られ、祟りを恐れての鎮魂と、加護を願う信仰が並立する。医者に化けて通院する話は、人に交じる変化能力の高さを示しつつ、病を負う霊獣としての側面も暗示する。伝承全体は過度な害よりも懲らしめと教訓を重視し、実利と幻術の両義性が物語の核となる。
性格特徴については、狡猾だが義理堅いまた、相性の良い人については、旅人・商人・里人と関わりが深い
主な能力・特技としては、蜃気楼・幻術の行使、変化(人・僧・女・器物)、木の葉を金に見せかける偽装、大名行列など大規模な擬態、人語と機知に富む交渉などが挙げられます。
一方で弱点もあり、機知比べに敗れると術が解ける, 縄や約束事に縛られると動きが鈍るとされています。
主な生息地は佐渡島 相川周辺, 下戸村の穴倉, 峠道や海辺の夜道とされています。
下図は団三郎狸(伝統像)の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。
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