ぶらぶら
鳥山石燕『百器徒然袋』に拠る像解を基準とした不落不落の整理。提灯は竹に結び、裂けた紙を口のように見立て、傾いで路上に迫る。背景には田の畦やかかしの情景が連想され、詞書は「山田もる提灯の火」と述べつつも「狐火なるべし」と夢想する。これにより正体を狐と断ずる説と、器物変化とみなす説が併存するが、当該巻が器物妖怪の部に編まれる事実から、付喪神としての理解が妥当とされる。名称表記は画面内に「不々落々」、目録に「不落々々」と揺れがあり、一般には不落不落の字が通用する。固有の土地伝承や具体の祟り譚は伝来せず、提灯お化け一般像の一亜型として受容され、夜道で人を驚かす視覚的怪異に留まると解される。
無為で漂泊的
夜道で遭遇しやすいが人害は薄い
評価スコアと信頼度を可視化
詳しい相性診断は下記のテストで確認できます
強い雨で火勢が衰える, 紙が破れると形を保ちにくい