江戸本所の町場で噂された屋台怪異の類型。人を直接襲うのではなく、触れた者に遅れて災厄が及ぶ「触穢」的な恐れを伴う。行灯が消えたままの型と、油が減らず燃え続ける型の二様が並伝する点が特徴で、どちらも「常態から外れた灯火」を徴とする。屋台主不在は無人の屋敷怪談に通じ、狸の化かしと説明されることが多いが、地域伝承では正体断定を避ける叙述が一般的である。夜の水辺近く、往来が細る刻限に出没し、客を引き寄せず、ただ在ることで畏れを醸す。史料上は土地の昔話集や地元の口碑に記録が見られ、怪異の詳細は語り手により振れ幅がある。
性格特徴については、無嗜・無言・執拗また、相性の良い人については、肝試しを好む者と相克、夜道を慎む者と無縁
主な能力・特技としては、灯火に関わる異常(消え続ける/燃え続ける)、接触者への間接的災厄、夜間限定の出没、姿なき店主の偽装などが挙げられます。
一方で弱点もあり、不用意に近づかないこと, 夜を避ける行動, 土地の祠・道祖神への祈念(一般的対処)とされています。
主な生息地は江戸・本所南割下水付近, 夜の辻や水辺とされています。
下図は本所七不思議型の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。
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