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有夜宇屋志
うやうやし
カテゴリ
山野の怪
性格
起源
不詳
有夜宇屋志
うやうやし
基本説明
江戸期の絵巻類に名が見えるとされる妖怪で、名は「うやうやし」と読まれる。跪くように身を丸め、ぬっぺふほう(ぬっぺっぽう)のような肉塊にも、ガマガエルのようにも見える姿で、皮膚には白い斑が散ると描かれることがある。具体的な所行や由来は伝わらず、外形と名のみが伝承される稀少例で、山野に現れる不定形の怪として扱われる。
民話・伝承
確かな土地伝承は乏しく、版本や絵巻で名と姿が記される類型に属する。夜道でうずくまる影に近づくと、ぬめる肉塊のようなものが息づき、見る者がたじろぐという説明的挿図があるのみで、害益や逸話は不詳。名称は敬い慎む意の語を連想させ、畏れと距離を置くべき存在として描写された可能性が指摘されるが、詳細は記録に残らない。