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九頭竜
くずりゅう
カテゴリ
神霊・神格
性格
起源
信濃国戸隠・越前国九頭竜川流域
九頭竜
くずりゅう
基本説明
九頭竜は九つの頭をもつ龍として語られ、各地で水神・雨乞いの神格として崇められる。戸隠では修験者の法力で鬼性を捨て、善神となって水を司ると伝えられ、九頭龍大神として鎮まる。越前では黒龍・白龍の信仰や白山権現の縁起と結び、九頭竜川の名の由来譚とともに地域の治水・国家安泰を祈る守護神とされた。
民話・伝承
『阿裟縛抄諸寺略記』には、戸隠で修行者「学門」が法華経の功徳により九つの頭と龍尾を持つ鬼を岩戸へ封じ、善神に転じたとある。以後、九頭龍権現として雨乞いや歯痛平癒、縁結びの信仰が生じた。越前では白山権現の尊像が川を下る際、九頭の龍がこれを頂いて泳ぎ着き、川名が九頭竜川となったと伝える。黒龍大明神の祭祀や古記録にも関連が見える。