17世紀末頃に確立した猫又習合型。年老いた猫が雷雨や暗雲を伴い、葬列や通夜の隙を突いて棺から亡骸を奪うとされる。鳥山石燕の図像以降、猫姿が一般化。地域により二股尾・火の玉を従える・黒雲に紛れるなど差がある。特定の悪人に限らず標的は幅広い。防除は通夜の監視、刃物や剃刀を棺上に置く、数珠や読経、葬儀の攪乱策など土俗的実践が伝わる。
妖怪設定
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
葬式・葬列や墓場に現れ、棺や亡骸を奪うとされる妖怪。近世初期には地獄の獄卒や雷神の所為として語られ、黒雲や雷とともに死体をさらうとされた。語の本義は悪人を地獄へ運ぶ仏教の「火の車」に由来するが、のちに猫又伝承と習合し、老いた猫が火車となって遺骸を狙うとする説が広まった。善悪の応報に必ずしも限定されず、葬送の怪として全国で事例が報告される。対策として刃物・数珠・盛土や夜伽の見張りなどが伝わる。
『諸国里人談』[1]には、葬列を黒雲と雷が襲って棺中の遺骸を奪おうとし、僧が法力でこれを防いだ話が載る。桃山人『絵本百物語』[2]は火車を図と解説で示し、悪行を重ねた者の亡骸を魔がさらう怪として描いた。松浦静山『甲子夜話』[3]にも葬送で死体を奪う怪異の記事がある。各地では、寺僧が「カシャ猫」を退け残った尾をまじないとして奉納した、通夜に見張りを絶やさず猫を近づけなかった、といった習俗が伝わる。群馬・長野・岩手遠野などでも名を変えた同類が記録され、いずれも葬列や棺を狙う点で共通する。
火車 を様々な画風のカードで
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
有名な妖怪|日本を代表する妖怪・鬼・怪異
鬼、河童、天狗、雪女、座敷童子、ぬらりひょんなど、日本で有名な妖怪を一覧で紹介。古典、地域伝承、妖怪画、現代文化から知名度の背景をたどります。
画図百鬼夜行|鳥山石燕が描いた妖怪画集
鳥山石燕『画図百鬼夜行』の収録妖怪、陰・陽・風三巻の構成、典拠、図像、後世への影響を原典と公的資料から紹介します。
百怪図巻|佐脇嵩之が描いた30体の妖怪絵巻
佐脇嵩之『百怪図巻』(1737年)の収録妖怪30体、作品の特徴、鳥山石燕への図像的影響を所蔵館資料から紹介します。
火の妖怪と怪火|鬼火・狐火・不知火の日本伝承
人魂、不知火、釣瓶火、青鷺火、古戦場火、輪入道、煙々羅など、日本の火の妖怪と怪火を由来別に紹介します。
17世紀末頃に確立した猫又習合型。年老いた猫が雷雨や暗雲を伴い、葬列や通夜の隙を突いて棺から亡骸を奪うとされる。鳥山石燕の図像以降、猫姿が一般化。地域により二股尾・火の玉を従える・黒雲に紛れるなど差がある。特定の悪人に限らず標的は幅広い。防除は通夜の監視、刃物や剃刀を棺上に置く、数珠や読経、葬儀の攪乱策など土俗的実践が伝わる。
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
妖怪診断で、あなたの性格に最も近い妖怪を発見しましょう
下図は葬列を襲う化け猫・火車の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。