日本における玄武像は、中国の星宿信仰を背景に、陰陽道・天文道・風水系の知識と接合して受容された。図像では亀甲に身を縮めた亀に蛇が絡み合う形が典型で、相反する気の統合や堅固な守護を象徴する。宮廷・寺社・武家の保護を受け、屏風・扁額・天井画・曼荼羅系の図に配されることが多い。実践面では、都城や城郭の背後に安定した地形(山丘)を「玄武」に擬し、前面の水域を「朱雀」に見立てる地相観が語られた。信仰主体は特定の神社というより、方位除け・鎮護の観念と結び付き、祈祷や祭礼の補助象徴として機能した。日本語史料では中国名の転写を用い、神格名の変遷(真武・玄天など)は原土の事情として紹介されるに留まる。民俗的には、玄武は具体的に祟る存在ではなく、静的な守護の象徴として扱われ、怪異譚よりも図像・地相・方除けの文脈で理解される。
性格特徴については、寡黙で沈静、守護に徹するまた、相性の良い人については、北方・冬・水徳と調和
主な能力・特技としては、方位守護(北)、災厄消除・方除けの象徴力、堅固・持久の加護、寒冷や水難への鎮静象などが挙げられます。
一方で弱点もあり、積極的に害をなす性格付けは乏しい, 具体的降神儀礼の地域差が大きく一様でないとされています。
主な生息地は都城・城郭の北側に想定される地勢観, 社寺の四神図・天井画・曼荼羅などの図像空間とされています。
下図は受容四神・玄武(日本伝存図像)の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。
受容四神・玄武(日本伝存図像)についてさらに詳しい情報や診断結果については、こちらをご覧ください。