基本説明
江戸時代の絵師・鳥山石燕『百器徒然袋』に描かれた妖怪。宿直袋を担ぐ女姿のムジナとして表されるが、器物妖怪中心の同書の性格から、袋そのものが本体とも解される。諺「穴のむじなの直をする」(得ていない物の価値判断は難しい)への風刺が込められ、百鬼夜行絵巻に見える袋を負う女官風の像を典拠として意匠化されたと考えられる。
民話・伝承
固有の土地起源の昔話は少ないが、室町期の『百鬼夜行絵巻』に見える袋を担ぐ女官風の妖怪像が先行資料とされ、石燕がそれを参照し寓意を与えたとされる。諺「穴のむじなの直をする」を引き、不用意な当て推量を戒める図像説話として読まれる。『百器徒然袋』が器物妖怪を主とするため、袋を本体とみなす解釈が流布するが、最終的性質は不詳。
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
徹底解説
鳥山石燕『百器徒然袋』の図像と短文注を中核とする理解に基づくバージョン。外見は宿直袋を肩に負った女姿のムジナとして描かれるが、視点を転じれば袋こそが妖怪であり、担ぐ姿は比喩的演出ともとれる。行状は人の軽率な評定を誘い、空虚な推測の滑稽さを露わにする寓意的存在。実際の害は乏しく、夜道や座敷で「袋のものをさぐる」ように当て推量する者に遭わせ、面目を失わせる程度とされる。絵巻系譜の妖怪らしく具体的な出没年代・土地は定まらず、見立てと諧謔を旨とする。
妖怪設定
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
- 性格
- 寡黙で皮肉めく
- 相性
- 不用意な噂話や当て推量を好んでからかう
- 能力・特技
- 人の当て推量を誘う幻惑器物(袋)としての擬態足音や衣擦れを弱く響かせ注意を引く
- 弱点
- 実見による確認と検分, 理詰めの論理, 明るい場所での観察
- 生息地
- 町家の座敷, 宿直部屋, 行灯の下
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