電脳でんのうのきつねのひみつ

はじまり

むかしむかし、仮想かそう倉庫[そうこ]の*深[ふか]いところに、枝えだ分ぶん岐き狐ぎつねと呼よばれる妖[よう]怪[かい]が住すんでいました。

この妖[よう]怪[かい]は、夜よるになると開発かいはつ者しゃたちのコンピュータの中なかに現あらわれます。

ある日ひのできごと

ある夜よる、若わかい開発[かいはつ]者[しゃ]のケンタ君くんは、急いそいでゲームを作つくっていました。

• でも、どうしてもゲームが動うごかない
• ケンタ君くんは困こまってしまいました

大[だい]活[かつ]躍[やく]

その時とき、枝[えだ]分[ぶん]岐[き]狐[ぎつね]がひっそりと現あらわれ、ケンタ君くんのコードに新あたらしい枝えだを足たしました。

ケンタ君くんは気きづかず、何度なんども何度なんどもコードを見[み]直[なお]しましたが、動うごかないままでした。

しかし、ケンタ君くんはあきらめずに頑張がんばり続つづけ、やっとのことでエラーを見みつけました！

枝えだ分ぶん岐き狐*[ぎつね]も実じつはケンタ君くんの頑張がんばりを見みて、少すこし嬉うれしくなりました。

結論けつろん

ケンタ君くんがエラーを直なおすと、ゲームは無事ぶじに動うごき出だしました。

枝えだ分ぶん岐き狐ぎつねは、もう一人前いちにんまえの開発かいはつ者しゃを見みて満足まんぞくし、そっと消きえていきました。

ケンタ君くんは大おお喜よろこびし、これからも頑張がんばろうと誓ちかいました。