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化け猫

ばけねこ

化け猫

化け猫

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基本説明

古い猫が年を経て妖力を得たとされる動物変化の一。人に化け、人語を話し、死者を操り、家に祟るなど多様な怪をなすとされ、しばしば尾の裂けた猫又と混同される。行灯の油を舐める所作は怪異の兆しと見なされ、尾の長い猫ほど化けやすいとの俗信もあった。近世には都市に暮らす身近な猫へ神秘性が投影され、版本・浮世絵・芝居を通じてその像が大きく広まった。

民話・伝承

老いた猫が化けるという俗信は全国に広く、飼育年数に上限を設けて長く飼うのを忌む習わしが各地に見られた。型としては、手拭いを被って踊る、人語を解する、死人に化けて欺く、山中で旅人を惑わすなどが繰り返し語られる。近世後期には佐賀藩の政権交代を題材に脚色された鍋島の化け猫騒動が芝居・講談で人気を博し、化け猫像の流布を後押しした。ただしこれは史実ではなく、嘉永年間の上演が藩の抗議で中止された俗伝・脚色であることに注意を要する。有馬・岡崎を加えた三大猫騒動の数え方も知られるが、岡崎は歌舞伎の創作に基づくため、徳島のお松大権現を挙げる説もある。

関連する妖怪

伝承の上で深く結びつく妖怪たち。

同類1

マヤ暦守護KIN

化け猫が守護しているマヤ暦のKINを一覧で表示しています。

徹底解説

江戸期の版本・浮世絵・口承に現れる典型像を基に整理した化け猫像。年を経た飼い猫、あるいは虐げられた猫が怨霊性を帯びて妖となる。行灯の油を舐める、二足で立つ、人の姿に変じて家に入り込むといった挙動が前兆とされる。祟りの対象は多くが飼い主や加害者で、病や怪死、家運の衰退として現れると語られる。葬送儀礼への干渉や死体への悪戯も型の一つで、僧侶や祈祷で鎮める筋立ても見られる。尾の長短への忌避は近世の俗信に基づき、尾の長い個体が妖力を得ると畏れられた。地域差はあるが、猫又との境は曖昧で、尾の分岐を強調しない語りでは総称的に化け猫とされた。都市部での娯楽作品により怪猫像は洗練され、遊女像と結びついた表象も流布したが、根底には身近な獣への畏怖と報恩・報復観がある。

妖怪設定

この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。

妖怪タイプ
伝統妖怪
カテゴリ
動物変化
レアリティ
伝説
性格
執念深く用心深いが、隙を見て人を化かす
相性
怨みを受けた者に災い、粗略に扱わぬ者には近づかない
能力・特技
変化(人間姿)人語を解す祟り・憑きもの死者・屍体への干渉猫踊り(呪能を伴う遊芸)夜目と跳躍による攪乱
弱点
加持祈祷・読経, 刃物・火による退散, 供養と謝罪による鎮め
生息地
人家周辺, 路地や裏庭, 寺社の境内, 山里

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出典・参考文献

1
  1. 花嵯峨猫魔稗史(鍋島化け猫騒動)(嘉永年間の歌舞伎・講談)((近世の俗伝・芝居), 1853頃) [古典文献]肥前佐賀藩の政権交代を題材に脚色された化け猫劇・講談。老母の血を嘗めた猫が化けて藩を祟るという筋で、嘉永年間に上演されたが佐賀藩の抗議で中止。史実ではなく近世後期の俗伝・芝居。

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