大江山を根拠に配下の鬼を率いた首領像に基づく。僧形や若武者に化けて人里へ下り、酒色と人の弱みにつけ込む。酒宴では来客をもてなす礼を装うが、正体は人を攫う荒ぶる鬼。討伐譚では神前の誓いを逆手に取られ、毒酒により力を削がれた。山伏装束の客を受け入れたことが命取りとなったと語られる。
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しゅてんどうじ
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しゅてんどうじ
平安期、都の周縁の山に拠って人を攫ったと伝わる鬼の頭領。豪飲を好み、名の「酒呑」もこれに由来するとされ、「童子」は稚児髷を結う若者・僧形の姿を指す呼称である。配下の鬼を率いて往来や宮中の女房を襲い、源頼光と四天王に討たれたと語られる。住処は丹波の大江山[1]が著名だが、近江の伊吹山、山城の老の坂など諸伝がある。現存最古の説話を伝える『大江山絵詞』(香取本)[2]では、その所在は陰陽師の占によって突き止められたとされ、鳥山石燕も『今昔画図続百鬼』[3]に図像を残す。
都で姫君や女房が相次いで神隠しに遭い、占により山に籠もる鬼の仕業と判じられる。勅命を受けた頼光と四天王(渡辺綱・坂田金時ら)は山伏に身をやつして大江山へ分け入り、道中で神々から、人が飲めば薬となり鬼が飲めば毒となる神便鬼毒酒を授かったと『大江山絵詞』[2]は語る。鬼の館で歓待を受けた一行はこの酒を勧めて酒呑童子を酩酊させ、眠ったところを甲冑で固めて寝所を急襲、太刀で頸を打ち落とす。首はなお宙を飛んで頼光の兜に噛みついたとも伝わり、京へ運ばれて封じられたという。御伽草子[1]系では出生譚や住処の異伝が増補され、近世には大江山以外にも諸国へ同型の鬼退治譚が広がった。実在の盗賊集団を投影したとする見方もあるが、文献上の裏づけは乏しい。
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大江山を根拠に配下の鬼を率いた首領像に基づく。僧形や若武者に化けて人里へ下り、酒色と人の弱みにつけ込む。酒宴では来客をもてなす礼を装うが、正体は人を攫う荒ぶる鬼。討伐譚では神前の誓いを逆手に取られ、毒酒により力を削がれた。山伏装束の客を受け入れたことが命取りとなったと語られる。
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