らいじゅう
雷鳴とともに雲間より落ち来たり、樹上や田畑を駆け荒らすと畏れられた獣状の妖怪。毛は逆立ち、爪は鋭く、落雷の際に樹皮を裂く痕や焼痕をその跡とみなす地方もある。人の近くに落ちかかると気を奪われ、しばし呆然とするという。雷が収まると姿を消し、再び天へ昇るとされる。姿形は狐や狸に似る、鼬ほどの大きさなど諸説が伝わる。
久慈郡では苗代の時季に激しく雷鳴すれば、雷獣が天下り苗代を荒らすと信じ、村人は割った竹を打ち鳴らし山中へ分け入り追い払った。苗代田の所々に竹を立てておく習わしがあり、これを目印に雷獣が雷や雲に乗り直し天へ帰ると考えられた。落雷の裂け目や焦げ跡を雷獣の通り道と見なし、近づかぬよう戒めたという。
苗代期の雷鳴に伴い降り、田を荒すと畏れられた在地像。追儺のため割竹を鳴らす所作や、田に竹を立て帰路を示す民俗が随伴する。人に直接害を加えるより、落雷による災いの擬人化として理解され、近づいた者は気を奪われると語られる。食性や容貌は一定せず、鼬・狸・猫に似るなど多様な言い伝えがある。
性格特徴については、荒々しくも人を避ける傾向また、相性の良い人については、稲作に関わる禁忌・作法を守る者と良好
主な能力・特技としては、落雷と同時に出没する、鋭い爪で樹皮や土を裂く、近傍の人の気を奪い呆然とさせる、雷の収束とともに天へ昇るなどが挙げられます。
一方で弱点もあり、割竹の音を嫌う, 退路となる竹を立てられると去りやすい, 騒擾を避けるとされています。
主な生息地は常陸国久慈郡の山野, 苗代のある田畑, 古木の梢とされています。
下図は久慈郡伝承の雷獣の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。
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