名妖
伝統妖怪

大百足

おおむかで

カテゴリ
鬼・巨怪
性格
執拗・獰猛・縄張り意識が強い
起源
滋賀県野洲市 (旧近江国・三上山の大百足)
  • 三上山(滋賀県 野洲市三上)俵藤太退治・山を七巻き半
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子供向け
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お子様にも分かりやすく大百足について説明したページもご用意しています。

基本説明

大百足は巨大な百足の妖怪で、近江国三上山を幾重にも巻くほど長大な体をもつと語られる。甲は硬く、並の刀矢をはね返すという。脚は火のように赤く輝き、毒牙は甲冑をも噛み砕くと畏れられた。湖沼の水神たる龍蛇と対立し、これを脅かす存在として伝承に現れる。一方で百足は前へ進むのみで退かぬ虫として勇猛不退の象徴とされ、武家や鉱山にゆかりの信仰の対象ともなった。各地に異同が多く、その実体は一様でない。

民話・伝承

百足退治の説話は『太平記』巻十五を初出とし、室町期の『俵藤太絵巻』によって広く知られた。それによれば、瀬田の唐橋に横たわる大蛇を俵藤太(藤原秀郷)が臆さず踏み越えて渡ると、大蛇は人の姿となって現れ、自らは琵琶湖の龍宮に住む龍女(龍神)であり、一族が三上山に棲みついた大百足に苦しめられていると訴え、退治を懇願したという。

藤太が強弓で射かけると、一の矢二の矢ははね返されて通じない。そこで三の矢の鏃に唾をつけて射ると、矢は大百足の眉間を貫いて仕留めたと伝わる。降魔の力をもつとされる唾を用いる退治法は、陰陽道の禁厭観念と結びつけて解されることがある。

礼として藤太は龍神から、尽きることのない米俵や巻絹などの宝を授かり、龍宮に招かれて赤銅の釣鐘をも贈られ、これを三井寺(園城寺)に奉納したと語られる。下野では男体山の蛇神と赤城山の百足神の争いに弓の名手が加勢する類話も伝わる。なお百足を毘沙門天の使いや鉱山の神の使いとみる民俗は近世以降の一説で、退治譚とは別系統の信仰である。

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徹底解説

近江・三上山および琵琶湖畔に関わる伝承で著名な姿。山を七巻き半すると語られるほどの巨体で、外殻は金石のごとく堅く、矢も刀も通じないとされた。夜間に脚が紅光を放つとされ、湖上や山裾に長い影を曳く。討伐譚は武勇の顕彰と結び、龍神信仰や橋の霊威とも関わると理解されてきた。採鉱・鍛冶伝承との連関が指摘されるが詳細は不詳。

妖怪設定

この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。

性格
執拗・獰猛・縄張り意識が強い
相性
水を司る蛇神・龍神と敵対しやすい
能力・特技
硬質の甲による防御強毒の咬撃長大な体躯での締め付け暗所での感覚に優れる執念深い追跡
弱点
唾による禁厭(伝承上), 祈念を込めた矢, 乾きを嫌うとされる
生息地
三上山, 琵琶湖周辺, 山野の岩窟, 湖沼の縁

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出典・参考文献

3
  1. 太平記 [古典文献] 参考資料
  2. 俵藤太絵巻(作者未詳)((藤原秀郷の武勇譚を描く絵巻), 室町期成立) [古典文献]
  3. 毘沙門天と百足 (神使・眷属の民俗)(民俗伝承)((鉱山・武家の百足信仰に関する一説), 近世以降) [古典文献]

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