山本五郎左衛門
🎭 一般

山本五郎左衛門

やまもとごろうざえもん

🏛️
伝統妖怪
古来より伝承
物怪・魔王格📍 備後国三次(現・広島県三次市)伝承記録

📖 基本説明

江戸中期の怪異譚『稲生物怪録』に登場する、妖怪どもを率いる頭領。寛延二年、三次の稲生平太郎に三十日にわたり怪を仕掛け、最後に四十歳ほどの武士姿で名乗った。自らを天狗や狐ではないと述べ、魔王の座を賭けた試みの一環として平太郎を試したという。諸本で名表記に揺れがあり、絵画では三眼の烏天狗風に描かれる例もあるが、その正体は定まらない。

🏮 民話・伝承

『稲生物怪録』諸本では、七月三十日に現れて敗北を認め、再び最初からやり直すと語った後、以後の加護を約して道具を与え去る筋が知られる。國前寺に伝わる木槌伝承や、巻物を授ける異伝がある。『耳嚢』には三本五郎左衛門など類話が記され、勇気ある者の前に頭領格が現れ賞するという型が広島周辺で語られている。

山本五郎左衛門 稲生物怪録 諸本伝

本版は寛延二年の三次怪異を核とする記録伝を基盤とする。頭領は三十日の怪異の締めくくりに武士姿で名乗り、神野悪五郎との賭けに言及する。自ら天狗や狐狸に非ずと述べる一方、絵画資料では三眼の烏天狗風に表される例があり、表象と本文との間に乖離が見られる。諸写本により名は「山本五郎左衛門」「山ン本五郎左衛門」「山本太郎左衛門」と揺れ、別伝では別の授与品(木槌、あるいは祈祷法の巻)を渡す。三次周辺には勇者試し型の類話が複数伝存し、一定期間の怪異、当主の不動心、頭領の出現と賞詞、去る際の証拠品という配列が共通する。具体の正体や出自は定まらず、魔王格としての統率者像のみが強調される。近世随筆や絵巻の伝本差を踏まえ、固有名や細部は本ごとの異同として扱われるべき存在である。

性格特徴については、律儀で威厳があり、試練を課すが約定を守るまた、相性の良い人については、胆力ある者を好み、無節の者を嫌う

主な能力・特技としては、多種多様な妖怪の統率、長期にわたる怪異の演出、誓約の履行と加護の付与、人心の胆力を試す試練などが挙げられます。

一方で弱点もあり、動じぬ心に対しては効果が薄い, 名乗りと約定に拘束されるとされています。

主な生息地は備後国三次周辺, 山野・社寺縁辺とされています。

下図は稲生物怪録 諸本伝の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。

稲生物怪録 諸本伝についてさらに詳しい情報や診断結果については、こちらをご覧ください。

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