猫娘
🎭 一般

猫娘

ねこむすめ

🏛️
伝統妖怪
古来より伝承
人異・奇人譚📍 江戸・上方・阿州(現・徳島県)実録・奇人譚

📖 基本説明

猫娘は、猫の所作や嗜好を示す女性に与えられた呼称で、近世の実見談・見世物記録・読本などに現れる。妖怪としての固定像は弱く、奇癖を有する人や見世物の呼び名として扱われる例が中心である。江戸・上方の見世物、読本『絵本小夜時雨』の奇女譚、雑記類の実録風記事などに名が見えるが、超自然的変化の存在としては位置づけられず、人の奇行に猫性をなぞらえた呼称と理解される。

🏮 民話・伝承

宝暦・明和期の江戸・京都・大坂では見世物小屋に「猫娘」と称する女が出たと記録される。寛政期刊の読本には、舌がざらつき男を嘗める奇癖の女が「猫娘」と呼ばれた例があり、狂歌本には「舐め女」として同類が記される。安政雑記類には、江戸牛込で魚の内臓や鼠を食し屋根を駆ける少女の実見談が載り、近隣では鼠捕りとして重宝されたとする。いずれも人の奇行譚で、超自然の妖怪譚としての展開は乏しい。

猫娘 近世実見・見世物における猫娘

猫娘は近世都市の見世物や実録風記事に現れる人の奇行を指す名称で、猫のような嗜好(魚腸を好む、鼠を追う)、身ごなし(塀や屋根を伝う)、所作(舌のざらつきに喩える)などが語られる。宝暦・明和期には浅草などで見世物として掲げられた例があるが、評判は長続きせず、安永・天明期の流行の只中でも特段大きな演目にはならなかったと伝わる。読本や狂歌本では「猫娘」「舐め女」などの語で奇人譚として描かれ、妖怪の化生とは扱われない。江戸後期の雑記には、牛込辺で鼠を捕って喜ばれた少女の挿話が見え、地域社会における鼠害対処や物見高い風潮、奇異への視線を映す資料として位置づけられる。

性格特徴については、人懐こさと警戒心が交錯し、飢えに敏いまた、相性の良い人については、清潔を好む者・鼠害に悩む家とは利が合うが、からかう者とは不和

主な能力・特技としては、身軽に塀や屋根を伝う身のこなし、鼠を嗅ぎ分け捕る嗜好と執着、魚の頭や内臓などを好む偏食、舐め癖に喩えられる粗い舌触りの比喩的描写などが挙げられます。

一方で弱点もあり、人目と嘲弄に弱く隠れがち, 強い匂いの煙や香で退くことがある, 規律の厳しい場では振る舞いを抑え込まれるとされています。

主な生息地は江戸の町場, 上方の見世物小屋, 阿州の富豪屋敷の逸話伝承とされています。

下図は近世実見・見世物における猫娘の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。

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