くうこ
江戸時代の文献に見える妖狐の階位の一つ。皆川淇園『有斐斎箚記』において、天狐・空狐・気狐・野狐の順に位が記され、空狐は上位に位置づけられる。姿は一般の狐と変わらぬとも、年を経て霊力が増し、幻術や人心への働きかけに長けるとされた。具体相や逸話は多く残らず、主に等級として言及される。
『有斐斎箚記』では妖狐の等級を挙げ、空狐は天狐に次ぐとする。後の『善庵随筆』や『北窓瑣談』はこの序列を紹介し、空狐は三番目の気狐の倍の力を持つと伝える。各地の狐憑き談や変化譚において、強力な狐の類を指す語として引用されるが、個別の土地固有の物語は乏しく、文献的分類名としての用例が中心である。
江戸期の書誌に基づく空狐像を整理したバージョン。天狐に次ぐ格で、気狐を凌ぐ霊威を持つとされる。具体的な姿形の記載は乏しいため、狐の老成した霊獣として抽象的に扱う。人の視覚や聴覚を惑わせ、吉凶を仄めかす兆しとして現れると解されるが、直接的な加害譚は多くない。文献上の等級概念を逸脱せずに記述する。
性格特徴については、沈着で狡猾また、相性の良い人については、慎みある者や信仰深い者とは距離を置くが、慢心する者を好んで試す
主な能力・特技としては、幻惑・変化の術、人心への感応、妖気の遮蔽、瑞兆・怪異の前触れとしての出現などが挙げられます。
一方で弱点もあり、強い祈祷や禁札, 慎重な行動により欺きが通じにくい, 由来不詳の術には慎重で自ら用いないとされています。
主な生息地は社寺近辺の森, 古い塚や藪, 人里近い雑木林とされています。
下図は空狐(史料版)の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。
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