はじまり

むかしむかし、ある美うつくしい森もりの中なかに九尾きゅうびの狐きつねが住すんでいました。九尾きゅうびの狐きつねは、賢かしこくて、みんなに優やさしかったので、森もりの動どう物ぶつたちから大だい好すかれでした。

ある日ひのできごと

ある日ひ、小ちいさなウサギが道みちに迷まよってしまいました。ウサギは心こころ細ぼそくなって泣ないていました。九尾きゅうびの狐きつねはその声こえを聞きいて、すぐに助たすけに行いきました。

大だい活かつ躍やく

九尾きゅうびはウサギに話はなしかけ、安心あんしんさせました。それから、九尾きゅうびは自分じぶんの尻しっ尾ぽを光ひからせて、ウサギを安全あんぜんな道みちへと導みちびきました。ウサギはとても喜よろこび、"ありがとう！" とお礼れいを言いいました。

おわり

その後ご、ウサギは無ぶ事じに家いえに帰かえることができ、九尾きゅうびの狐きつねはまた森もりの仲なか間またちと楽たのしく暮くらしました。九尾きゅうびは妖よう怪かいとしての力ちからを皆みんなのために使つかい続つづけました。