はじまり

むかしむかし、日本にほんの川かわの近ちかくに、河か童っぱという妖よう怪かいが住すんでいました。河か童っぱは、緑みどり色いろの体からだをしていて、頭あたまにお皿さらを乗のせています。お皿さらに水みずが入はいっていると、すごく元気げんきになります。

ある日ひのできごと

ある日ひ、川かわの近ちかくで遊あそんでいた子こどもたちが、大おおきな声こえを出だしました。「助たすけて！ぼくたちのきゅうりがなくなっちゃった！」河か童っぱは、それを聞きいてすぐに駆かけつけました。河か童っぱも、実じつはきゅうりが大だい好すきなのです。

大だい活かつ躍やく

河か童っぱは、川かわの中なかを泳およぎながら、きゅうりを探さがし始はじめました。すると、川かわの底そこにきゅうりがたくさん沈しずんでいるのを見みつけました。河か童っぱは水みずの中なかでくるくると回まわりながら、一つずつきゅうりを拾ひろい集あつめました。

ハッピーエンド

河か童っぱは、集あつめたきゅうりを子こどもたちに返かえし、「これで安心あんしんして遊あそべるね！」と笑わらいました。子こどもたちは大おお喜よろこびし、「ありがとう、河か童っぱさん！」と感謝かんしゃしました。それから、河か童っぱはいつも川かわの近ちかくで子こどもたちと一緒いっしょに遊あそぶようになりました。みんなで楽たのしい時間じかんを過すごしました。