ふたくちおんな
二口女は、後頭部に第二の口をもつとされる女の妖怪。普段は髪で口を隠すが、空腹になると髪が蛇のようにうねり、後ろ口が勝手に食物を求めて騒ぐという。『絵本百物語』(天保十二年刊)などの奇談に見られ、過度な倹約や隠し事への戒めとして語られる。外見は人の女と変わらず、うなじに鋭い歯と舌を備えるとされる。
江戸の奇談類において、夫が食費を惜しみ妻に粗末な食を与えると、妻の後頭に口が生じ、髪を操り台所の食をむさぼる話が知られる。長髪で口を覆い、表では淑やかにふるまうが、背の口が夜分に唸り音を立てて食を乞うという。地方名や固有の古社寺との結び付きは一定せず、説話は道徳譚として広まり、絵巻や版本の挿絵にもしばしば描かれた。
江戸の奇談に即し、後頭の口が本体の空腹を増幅させる型。表の口は少食を装うが、背の口が髪を操って器を引き寄せる。周囲の食を盗み食いするため家内不和の因となり、家計や恥を巡る語りとともに伝えられた。視覚表現では、結髪の間から牙の生えた口が覗く図が通例で、音や匂いに敏いとされるが、人前では巧みに隠す。
性格特徴については、隠忍だが飢えに触れると激昂また、相性の良い人については、倹約や隠匿に関わる因縁と結びつきやすい
主な能力・特技としては、髪を操り物を引き寄せる、背の口で常人以上の量を食す、食物の匂いを嗅ぎ分けるなどが挙げられます。
一方で弱点もあり、空腹を宥めると鎮まる, うなじを強く締め付けられると動きが鈍るとされています。
主な生息地は町家の台所, 座敷, 長屋の裏手とされています。
下図は二口女(怪異譚準拠)の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。
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