船幽霊
🎭 一般

船幽霊

ふなゆうれい

🏛️
伝統妖怪
古来より伝承
水界の怪異📍 日本各地(沿岸部・島嶼部)死霊・海上怪異

📖 基本説明

水難で命を落とした者の霊が海上に現れる怪異。船や亡霊、怪火、海坊主状など姿は諸説ある。多くは夜の時化や霧の晩に現れ、ひしゃくで船内に海水を注ぎ込み沈めようとする、進路を惑わせ座礁させるなどと語られる。底の抜けたひしゃくを渡す、握り飯や灰を投げる、睨み据えるなど、地域ごとの対処法が伝えられる。亡者船、アヤカシなどの呼称もある。

🏮 民話・伝承

江戸の奇談や近代民俗資料に多数見え、壇ノ浦では平家の霊が「提子をくれ」と迫る話が知られる。宮城では船を止め睨むと消える、高知では灰や餅を投げる、長崎では苫や灰を投げ入れる、伊豆神津島では香花や団子を供えるという。千葉では「いなだ貸せ」と声を掛け、底抜けのひしゃくで難を逃れる。盆の十六日に操業すると船縁に寄り沈めようとするとの禁忌も語られる。

船幽霊 伝統譚整理版

船幽霊は海上での死者供養と航海禁忌の観念が重なって形成された怪異で、姿は地域により船影、白装束の群像、怪火、海坊主状、幻の断崖など多様に現れる。出没は時化や濃霧、盆の頃に多く、操業や航路選択の戒めとして語られる。被害は沈没、座礁、舵取りの迷乱、首を絞めるといった圧迫感などで表現され、しばしば「ひしゃくを貸せ」と要求する。対処は底抜けのひしゃくを渡す、握り飯・灰・餅・香花・線香・洗米・水・土用豆などを海へ投じる、船を止め睨み据える、竿で海面をかき回す等。呼称は地域により亡者船、アヤカシ、ウグメ、迷い船、亡霊ヤッサ、いなだ貸せ、なもう霊などがある。根底には祀られぬ水死者への畏れと鎮魂の意識があり、禁漁日や難所回避の規範を物語化したものとして受け継がれてきた。

性格特徴については、怨念深いが供養や作法により退くまた、相性の良い人については、供養や禁忌尊重と相容れる/慢心や無謀と相剋

主な能力・特技としては、海水を汲み入れて船を沈めようとする、進路錯覚・幻視を起こさせ座礁させる、帆船や亡者船の姿で接近し恐怖を与える、怪火・光を発し目を惑わす、舵取りや羅針の感覚を乱すなどが挙げられます。

一方で弱点もあり、底の抜けたひしゃくを渡される, 握り飯・灰・餅・香花などの供え物, 強い睨みや静止しての対峙, 竿で海面をかき回される, 禁忌を守る航行作法とされています。

主な生息地は海上の難所・海峡, 外洋の濃霧域, 湾口や磯辺, 河口・湖沼(内水面に現れる例)とされています。

下図は伝統譚整理版の診断評価図です。各項目の値が高いほど、その特性が強く表されていることを示しています。

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