基本説明
江戸時代の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に見られる小僧姿の妖怪。中骨を抜いた和傘を頭に被り、提灯を手にする図で知られる。解説では雨の神「雨師」に仕える侍童に擬せられ、語呂を踏まえた言葉遊びも指摘される。黄表紙にも登場し、小間使いめいた役割で描かれることが多い。実在の土地伝承は乏しく、文献由来の性格が強い。
民話・伝承
近世の黄表紙では、雨夜に現れて道行く者に近づく描写や、手に物を持ち歩く姿が見える。豆腐小僧と同系の小さ子神的な従者像として扱われ、雨夜に出没する点が共通する。地方の固有談は定着しておらず、主に版本・絵巻の文脈で流通した妖怪像とされる。後世の創作談が混入するため、典拠の確認が要る。
コレクション収録
この妖怪は以下のコレクションに収録されています:
徹底解説
鳥山石燕の図像を基調に、雨師に仕える侍童としての性格を前面化したバージョン。中骨を抜いた和傘を頭巾のように被り、手に提灯を持つ姿で現れる。出自は民間の口承よりも版本に根差し、黄表紙では小間使い的に登場する。雨と貴人奉仕の観念が重なり、小さ子神系の従者像として理解されてきた。雨そのものを呼ぶ明示的な神格は持たず、あくまで雨の権能を司る存在への従属が示唆されるに留まる。描写は一つ目・笠・提灯など時期や本によって揺れがあり、確定的な統一像はない。土地固有の来歴は不詳で、江戸の出版文化に支えられて広まった点が特徴である。
妖怪設定
この区画は物語を楽しむための当サイト独自の設定です。史実・考証ではありません。
- 性格
- 従順で無口、雨夜にのみ活動的
- 相性
- 雨や夜道を忌む者とは不和、版本好きとは親和
- 能力・特技
- 雨夜に従者として現れる提灯で行手を示す雨師の使いとしての象徴的役割
- 弱点
- 晴天時には姿を見せにくい, 典拠の乏しい伝承には依拠しない
- 生息地
- 江戸の町場, 版本・絵巻の中, 雨の夜の辻
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